ネイリスト検定3級アートのおススメは?描き方やポイントを詳しく解説!
ネイリスト検定にはアートの課題があります。しかし、ネイルスクールに通う生徒さんの中にも「私、絵が不得意で不安。」「難しそう…。」とおっしゃる方は少なくありません。そこで今回は、特に最初の試験となるネイリスト検定3級のフラットアートについて、課題の「フラワー(お花)」を描く手順や美しく仕上げるコツなどを詳しくご紹介しましょう。
3級アートの手順と用具
ネイリスト検定3級試験で行うネイルアートの手順と用具は下記のとおりです。
①赤のポリッシュでカラーリング後、1本の爪(定められた指)のみにフラットアートを施す。
➁トップコートを塗布して仕上げる。
アートに使える時間は10分程度。お花のイラストは、アクリル絵の具と筆のみを使って描きあげます。ラメやストーンは使用可能。アート用シールやドットペンなどは使えません。また、図案や参考資料を持ち込んだり、スマートフォンで見るなどの行為ももちろん禁止されています。
※禁止されている用具・用材に関しては、各試験前に発行される「試験要項」に明記されていますので、事前にしっかりとチェックしておきましょう!
要項は、ネイルスクールで配布される以外にも、JNECのホームページからダウンロードできます。
日本ネイリスト検定試験センター
描きやすいお花とデザインのコツ
ネイリスト検定3級試験のテーマは「フラワー」ですので、お花の種類は問いません。ご自身のお好きなお花を描いていただいて結構です。ここでは特に、ネイルスクールの生徒さんに人気のデザイン「5枚花」「ハイビスカス」「ヒマワリ」「バラ」の描き方とポイントをご紹介しましょう。
◆5枚花
ネイルスクールのレッスンで最初に習うフラットアートと言えば、花びらが5枚ある「5枚花」です。一見簡単そうに見えますが、意外とバランスに苦戦する方も少なくありません。「星型」や「大の字」など、花びらを均等に描くための工夫が必要です。
①ライナー、オーバル筆などを使います。
②二等辺三角形をイメージして、涙形の花びらを3枚描きます。このとき、花びらと花びらをくっ付けてしまわない(中心部と花びらどうしに隙間を作る)ように注意してください。
③空いたスペースに、残りの2枚を(両側の花びらの長さを見ながら)描き足します。
④中心と葉っぱを描いて完成です。
◆ハイビスカス
先ほどの5枚花よりも比較的描きやすいのが「ハイビスカス」です。5枚の花びらをバランス良くきっちり描かなくても(むしろ崩した方が)、ふんわりとした印象のやさしいハイビスカスに仕上がるのでおススメです。
①ライナー筆を使います。
②まず花の中心部分をカーブさせて(徐々に細くなるように)描きます。
③花びらは、角の丸い「イチョウの葉っぱ」をイメージして。5枚全ての花びらが、最初に描いた中心部分に集まるように描いていきます。このとき、花びらと花びらをくっ付けてしまわない(中心部と花びらどうしに隙間を作る)ように注意してください。
④葉っぱと、柱頭にドットで花粉を描きます。
◆ヒマワリ
ほぼ同じ長さの小さい花びらが描ける方にはオススメの「ヒマワリ」。ライナー筆やオーバル筆を使います。小さい爪のモデルさんの場合、大きくなりすぎないように注意してください。
①ライナー、オーバル筆などを使います。
②まず中心となる濃い部分を描き位置と大きさを決めます。外側に花びらがくることを考えて、あまり大きくなりすぎないように注意してください。
③花びらを(中心部分の濃い色になるべくはみ出さないように)描きます。花びらどうしが重なっても構いません。
④大きめで尖った葉っぱを描き、中心をイメージさせるドットを加えて完成です。
◆バラ
「バラ」と聞くだけで難しそうと思われる方も多いかと思いますが、コツさえつかめば案外描きやすいお花です。華やかに見えるバラは、サロンでも人気のデザインです。
①短めのライナー筆が便利です。
②まず中心に「まがたま」のような形を2つ描きます。
③②の中心を囲むように花びらを描いていきます。筆のしなりを利用しながら花びらの中心をポッテリさせてあげてください。花びらどうしは少しずらして描き進めていきます。このとき、花びらと花びらをくっ付けてしまわない(隙間を作る)ように注意してください。
④葉っぱは尖らせ、配置をランダムにして全体に動きを付けてあげましょう!
アートを美しく仕上げるポイント
ここからは3級アートを美しく仕上げるポイントや注意点について述べていきます。
◆ポリッシュの赤に負けない色を選ぶ
3級アートの下地の色は「赤」ポリッシュです。ですので、あまり濃い色をたくさん使ってしまうと、せっかくのアートが暗く沈んでしまいます。また、色数が少ないのも華やかさに欠けますよね。赤とのコントラストを意識した3色以上を使いたいものです。
◆爪に対するアートの割合を考える
皆さんは、アートを描くときに「爪に適した大きさ」を考えていらっしゃいますか?いくらコントラストや色数があっても、小さすぎ(大きすぎ)ては、せっかく一生懸命描いたアートも映えません。検定試験では、モデルさんの爪1/2程度のボリュームは欲しいところです。空いてしまった所には、ラメやストーンを付けるなどの工夫をすると、より華やかに仕上がります。
◆トップの前にアートをしっかり乾かす
仕上げのトップコート、実はタイミングがとても大切です!アートを描いた直後にトップコートを塗布すると、まだ乾いていない絵の具がトップで引きずられて、せっかくのアートが台無しになってしまうことがあるからです。「はみ出しの処理を行ってからトップを塗る」や「他の爪にトップを塗ったあと最後にアートの爪に塗布する」など、トップコートの前に少し時間を作る工夫が必要です。
3級アートの難易度
ネイリスト技能検定には3級~1級までの試験がありあすが、必ず3級から順に取得していかなければなりません。最初の検定試験となる3級で求められるのは「基本」です。ネイルケアやアートに関する基本的な知識や技術が身についているかが試されるわけです。
3級のテーマ「フラワー」は、ネイリストが基本とする最もベーシックなアートで難易度は低め。決して高度なテクニックは必要ありません。
ここ数年は、90%以上の合格率が続いています。今回ご紹介したポイントなどを参考にしていただき、落ち着いて試験に臨んでください。